派遣社員として働いていると職場がちょくちょく変わるのは仕方がないこと。
でも、新しい職場に就業する時の憂鬱は何度経験してもなくならない。
知らない人だらけだし、新しい職場のルールを覚えなきゃだし、環境が変わるってほんと嫌。
そんな私の派遣経歴の中でも今回は仕事のプレッシャーがハンパないかった職場について書いてみる。
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新しい職場での緊張と不安しかない引継ぎ
新しい派遣会社に登録してすぐのこと、丸の内にある中堅商社の事務の仕事が決まった。
寿退社で辞める女性がいて、次の人事異動で他の事務の人が配属されまでの半年間の業務。
業務内容は営業部の中の1つの課の補佐で書類なんかを作る仕事だった。
最初から半年って決まってれば多少嫌なことがあったとしても気が楽だ~ふふん♪
くらいに思っていたのだが・・・まさかここからプレッシャーの日々が始まろうとは・・・
私が就業した初日から退職する私の前任の女性との引継ぎ作業が始まった。
期間は1週間、1週間後にその女性は退職してしまうのだ。
短いな、とは思いつつ、一応私、マイクロソフトオフィスの資格持ってるし、書類作りとかは雛形があれば何とかなるかな♪とたかをくくっていた。
が、甘かった。
まず教わったのがその会社で使われてるパソコン上のシステムの使い方だったんだけど・・・
よくよく話を聞いてみると取引で使う書類は全部このシステムを使うそう。
つまり、コレを覚えないと全く仕事にならん!!&マイクロソフトオフィスの資格は何の役にもたたん!!ということが判明。
うむ、雲行きが怪しい
水、木、金とあっという間に時間は過ぎて行く。
朝9時から夕方5時半まで、みっちり駆け足で教わってるのにシステムの使い方が多すぎて本当に1週間で教わりきれるのか不安がよぎる。
しかも、作成した書類を紙にした後の処理や保管の仕方、1日の仕事の流れ、社内での配送の出し方、郵送物の開封の仕方などなど他の作業もばんばんでてくる。
すでに脳内はパンク寸前
さらに追い討ちをかけるように、ものすごい怖いことに気付いてしまった。
この職場、営業補佐の女性は他にもいるんだけど、なんと全員、仕事内容が違うのだ。
同じ部署でも1課と2課では取引先が違うから書類の作り方も違う。
つまり、
自分の仕事は自分しかやれる人がいない上に、数日後には業務内容を把握してる前任者もいなくなる
というこの状況・・・
長いこと派遣やってるけど実はこういう職場って初めて。
緊張と不安で憂鬱すぎる・・・
というわけで、就業日に持参したメモ帳1冊を最初の3日で使い切った・・・
んでもって、めちゃくちゃ嫌だけど土日返上で家で仕事の総復習してわからないところを洗い出したわ!
だって、私一人で仕事にならなかったら・・・と思うと超怖いもんね。
テキトーに生きてるけど根は真面目なんで。
このプレッシャーがマジできつい。
せめてもの救いだったのは前任者さんがいい人だったことだ。
わからないところは嫌な顔せず何回も教えてくれるし、これから社内で独りぼっちにならないようにいろいろ気も遣ってくれた。
「もし一人で仕事するようになってどうしてもわからないことがあれば電話してくれて大丈夫ですからね!」
とも言ってくれた。
だがしかし!
この言葉は当てにできない。
だってこの方、退職後はすぐに海外転勤になる旦那さんにくっついていってしまうらしいから。
会社勤めしてる時とは生活リズムも変わるだろうし、電話に出られないときだってあるだろう・・・
あーほんと、やるしかないんだなぁ・・・
そんなわけで、残りの2日もあっという間に過ぎ去り、なんとも心もとないまま初めての営業補佐デビューの日を迎えるのでありました。
仕事が一週間では覚えられない量だったという事実
不安と緊張の中で迎えた一人業務の初日。
さっそくその洗礼を受けることになりました。
前任者に教わってた案件より複雑な内容の仕事がバンバンくるんですけどー!!
引継ぎの最終日に、
短い期間でほんとよく覚えてくれて~良かったです~
と前任者から軽くお褒めの言葉をもらえるくらい頑張って覚えたけど
私がここまで必至で覚えてきたのってこの仕事の基本の「き」の最初の一角目の横棒くらいのことだったんだなぁ
と痛感した。
ぐはっ(´Д`)
まぁ当たり前のことなんですけど、これまでシステムの使い方を習う時はわかりやすい内容で書類の作りやすい案件を扱ってたんですよね。
でも実戦となるとそうはいかない。
え?あのお手本とは影も形も似つかないんですけど??
という案件が山ほどまわってくる。
そしてさらなるプレッシャー。
この会社、商社だからさ、営業部で作る書類ってお客さんからの注文とか取引先への支払いに必要なものだったりする。
つまりお金のやりとりに直結する書類。
お客さんや取引先もさまざまで、誰もが聞いたことがあるような大企業もあれば下町ロケットさながらの町の小さな会社もある。
で、他の事務の女性いわく、
「大企業はお金持ちだから支払いが遅れても大丈夫だけど、小さい会社は支払いが1日遅れると潰れちゃう会社もあるから急いであげて」
って、
で、最初、全然わかんない案件がまわってきた時は
うーん、たぶんこういうことかなぁ?
こういう書類を作ればいいのかなぁ?
とか悩んでたけど、その一言でマジでそんな余裕なくなったわ。
人見知りとか緊張とか言ってる場合ではない。
というわけで、どれもこれもわからんものばかりなので営業の男性陣をつかまえて聞きまくった。
幸いこの会社、古きよき日本企業といった雰囲気でみんなのんびりしてて良い人ばかり。
聞けばすぐに教えてくれる。
ただ、それは取引の内容とかどういう書類が欲しいということね。
営業の男性たちは事務の女性がどんなシステムを使ってどんな仕事をしているのかは一切把握していない。
つまり書類の作り方は自分で何とかするしかないのだ。
というわけで、今度はこれまでの取引書類がファイルされてる棚から似たようなものを自分で引っ張り出してくる。
正直、“気の効いた仕事”なんて狙えるわけもなく、その会社のやり方どおりに頼まれた書類を作るので精一杯。
でも、それが逆に良かったみたい。
わからないことは速攻で聞きにいくし、自分一人で解決しようとしたり、これまでのスキルを活かして自己流の変なこともやらない。
それが周りの人からすると安心だったようだ。
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新しい職場で憂鬱が増すアイツの言動
そんなわけで、最初こそほんとわからないことだらけでプレッシャーにやられまくっていた私だけどしばらくするとだいぶ仕事に慣れてきた。
職場の雰囲気もいいしみんな良くしてくれるし、一人きりの仕事はやっぱり緊張することもあるけどそれでも楽しめるようになってきた。
が、唯一、私を憂鬱の底に突き落とす輩がいた。
それが私のいる課の課長だ。
そう、直属の上司、避けては通れぬ・・・
なんだろう、この人もある意味、「古きよき日本企業」を体現するような人なんだけど・・・
ようは、
年功序列で上がってきただけだろ!!
って感じの人だった。
バブルの生き残りみたいな派手なスーツとワイシャツ、マスクをしてても香るくらいのきっつい香水、そして極めつけは
という化石のような人だった。
どれくらいパソコンが使えないかというと
ネットの画面に接続して画面右上の☆マークを押していった一言
「最初の画面に出てこないんだけど」
ブックマークはデスクトップに保存じゃないからね!!
その島にいた全員の目が釘付けになったわ!
でさ、この人が書類作るわけじゃないし、別にパソコン使えなくても支障なくね?と思うかもしれないが違うのだ。
例えば、ある時、課の中の一人が病気療養で休職した。
で、その人が作成してた書類があるんだけどそれを完成させて今日の17時までに取引先に送らないといけないという。
「それ作って」って簡単に言うけど17時まであと1時間しかないんですけど?!?
時間制限とかマジ焦る。
その作りかけの書類はどこに保存されてるんですか?と聞いたところ
「あいつが作ってたから俺は知らない」と。
あー、そーでしょうね、そう言うと思いましたよ。
じゃあ、その資料の名前はなんていうんですか?と。
(たぶんその人のパソコンを検索すれば引っかかるはず。)
そしたらさ
「あいつが作ってたから俺は知らない」だって。
って喉元まで出かかったけどこらえる。
「じゃあ皆さんはその資料のことなんて呼びますか?完璧な名前じゃなくてもいいんです、なんの資料ですか?」
こう聞いてる途中でも例のフレーズが出てきて殴りたい衝動に駆られたけどね。
で、やっとこさ聞き出したキーワードで検索かけたらやっぱり出てきた!
開いてみるとだいぶいいところまでできてる!
これなら17時までにいけるかも!
と安堵している私の横で
「徹子ちゃん、勘がいいね~、よく見つけられたね~」
って・・・
まぁこの課長とはこういうことが度々あって、さらに
「引き継ぎで聞いてると思うけど」
って当たり前のように連発してくるから
聞いてねえし!!!
と胸中はイラつきMAX。
狙うは吉良上野介ただ一人、いや違う、課長だ!課長の首を獲れー!!
こ、こらえろ!許しがたいのはよくわかる!でも、あとはみんないい人達だ!こいつのために自分の株を落とすな!
と自分で自分をなだめる。
この職場で最後まで憂鬱だったのはもはやあなただけでしたよ。
新しい職場での憂鬱まとめ
そんなわけで、初めこそほんと死に物狂いだったけど、やっぱりそこは良い職場で、たった半年いただけの派遣のために送別会3回もしてくれてプレゼントもたくさんもらえました。
緊張とプレッシャーに耐えて頑張った甲斐があったw
続いてそんなザ・OL生活で衝撃を受けた丸の内ランチ事情をどうぞ↓
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