前回は富士山ツアーに一人で参加した時の様子や高山病、富士登山でのメイクについて紹介しました↓
引き続き富士山ツアー詳細レポの後編です!
今回は初心者が気になる富士山に登る体力のことや登頂を成功させるポイント、山小屋の悩みなどを紹介します。
富士山登山で初心者の体力はどれくらい必要?
さて、富士山の登山ツアーに初心者一人で参加する場合、どれくらい体力が必要なのかも気になるところですよね。
ちゃんとみんなについていけるだろうか?
富士山の頂上までたどり着けるだろうか?
ちなみに、私が参加したツアーでは富士山も登山も初心者という人がが多かったけど全員ちゃんと登頂できて、五合目まで無事に下山してきました。
が!
体力差は本当に人それぞれ。
富士山の頂上についてもまだまだ元気で、山頂をぐるっと一周するお鉢めぐりを楽しむ人がいる一方で
もうほんと、8合目あたりから辛くて辛くて、正直、夜明けまでに山頂に着かないんじゃないかと思ったほどです。
で、ツアーの場合、そんなバテバテの状態になると
非常に気まずい
私は同じツアーの他のグループの人たちと登っていたんですけど、明らかに私一人バテていて、なかなか前に進めずすぐに立ち止まってしまう。
それにあわせて他の人も止まってくれるので「もしもご来光までに頂上につけなかったらどうしよう・・・」と思い
「後から行くんで先に登っててください」と伝えるんですけど、「ここまで着たんだから頑張って一緒に頂上までいきましょう」と言ってくれる。
ありがたい、本当にありがたいんだけど・・・
気心の知れた中なら多少迷惑をかけても「ごめん」ですむけど、初対面の人だと迷惑かけたら申し訳なさ過ぎると思ってしまう。
大人数のツアーに一人で参加すると多かれ少なかれこういう緊張感はあるかなと思います。
ちなみに、この時の私は25歳、ふだんあまり運動はせず、登山の練習もしないで富士山登山に挑みました。
ただ、子どもの頃からずっとスポーツをやっていて社会人になってからもジムに通うことがあったり体を動かすことには慣れていました。
また、学生時代に超体育会系の運動部にいたので苦しい状況を根性でのりきる!というのは経験的に知っていた。
私が富士山登頂できたのはこれが大きいです。
前年に富士登山に挑戦した私の妹は22歳、運動部の経験があるものの夜明けまでに頂上に到着できず登山道の途中でご来光を見たそうです。
そしてそのまま頂上にはいかず下山してきたとのこと。
というわけで、富士山は初心者でも登れるけど、やっぱり初心者にはきつい山です。
体力に自信がないなら荷物を背負って長距離を歩く体力づくりをしてから富士山に行ったほうが安心してツアーに参加できるのは間違いありません。
富士山登山の初心者の成功率をあげるポイント
これはほんのちょっとしたポイントなんですが、もし山小屋で仮眠や1泊するツアーに参加するなら
なるべく上にある山小屋に泊まる
と富士山登頂の成功率を上げられると思います。
なぜかというと、そうすることで初心者の少ない体力を回復させられるからです。
ちなみに、私が参加した富士山ツアーは7合目の山小屋で仮眠を取るプランでした。
過酷な富士登山でもスタートの富士山5合目から7合目ってわりとすんなり行けるんですよ。
まだまだ体が元気出し、昼過ぎに出発して夕方早い時間にはもう七合目の山小屋についちゃうので「もう終わり?」という感じ。
すでに軽く雲の上の世界ではあるんですが、ここまでは登山道も歩きやすくて体力の消耗が少ないんですよね。
ただ、富士山の登山で辛いのはここから先。
八合目、九合目、山頂と行けば行くほど足場が悪くなるし、段差も大きくなります。
標高も高くなるので酸素が薄くなるし、そこまでの登りで体力がなくなってきてるから本当にきつい!
7合目の山小屋に泊まるとこのきつい道をぶっ続けで歩かなきゃいけないんですよ。
7合目の山小屋で仮眠をとってご来光目指して富士山を登る場合、山小屋の出発は夜の9時とか10時くらい。
7合目の山小屋につくのは夕方でまだ全然眠くないから仮眠といっても熟睡はできない。
ゴロゴロしてちょっと昼寝してまた歩き始める感じです。
で、山小屋出発の後はちょいちょい休憩は挟むものの6時間くらいずーっと山登りです。
これ、本当にきつい・・・
一方で、富士山の頂上に近い山小屋で仮眠するプランだと体力のあるうちに半分~それ以上登ってしまえる。
ツアーだと朝が早いので夜になれば眠くなるから仮眠でもしっかり眠れるし、山小屋出発も深夜0時頃と遅め。
そこから頂上まで3時間くらいの登山ですみます。
5合目からいっきに8合目まで登るとそれはそれで疲れる。
けど、そこでいったんしっかり休めるというのが初心者にはありがたい。
体力が心配な登山初心者が富士山に登る時はこのちょっとした差も登頂の成功率を上げるポイントになりますよ!
なので、富士山登山ツアーでは頂上に近い山小屋に泊まるプランのほうが人気で先に埋まっていきます。
私は富士山登山の1~2週間前に申し込みをしたんですが、私が予約しようとした時には7合目の山小屋に泊まるプランしか空きがありませんでした。
なので、富士山に登る!と決めたら早めに予約をしたほうがいいです。
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富士山登山の初心者の山小屋問題
あと、私が富士山に登ってみて登山初心者、そして、女性の視点で痛感したのは
ということ。
富士山頂で朝日を見るツアーや二日かけて余裕をもって登るツアーだと登山道の山小屋で1泊、もしくは仮眠をとるんですが、
富士山の山小屋ってものすごーく簡素です。
最低限の物しかないし、最低限のおもてなししかありません。
ホテルとか旅館のサービスや設備を思い浮かべる人はいないと思いますけど、ほんとサービスというものはないと思って行ったほうがいいくらいです。
というか、何もない富士山の上で温かいご飯が食べられて、お布団の中で体を休められるというのが最上級のサービスなんです。
富士山の上ではこれがものすごく貴重なんです。
だからすごくありがたいことなんですけど、苦手な人は苦手だろうなぁと。
何がかというと、まずですね、ツアーで山小屋を利用する時は大部屋、個室とか一人ひとりのスペースとかそんなものはありません。
山小屋自体には個室があるところもありますけど、そこを利用するのは個人で富士山に登ってる人です。
で、山小屋はすごく限られたスペースなので大部屋は二段ベッドのよになったところに寝袋がズラッと敷いてあって、空いているところに潜り込んで寝るという感じです。
(ツアーだとここからここまでとか指定されたような気がします)
もちろん、一人一人の間に区切りなんてないし、一人分のスペースも寝袋分の細身の幅しかありません。
隣の人とすごく近いし、常に誰かが出たり入ったり、ごそごそしてます。
そして、察しのいい方はもう気付いてるかもしれませんが、
山小屋では1回1回寝袋を洗ったり交換したりはしません。
誰かが寝て起きて空いたスペースに次の人がそのまま寝ます。
だから気になる人は頭の下に敷いたり、顔の近いところにかぶせる用のタオルや手脱ぐいを持っていったほうがいいです。
私は運動部の合宿でわりと貧相なところに泊まった経験があったので、まぁわりと難なく過ごせました。
でも、これは女性だけでなく男性でもダメな人はダメだろうなぁと思いました。
とはいえ、一睡もせずに富士山の夜登山をするのはそれはそれで初心者には辛い・・・
なので、どうしても山小屋の環境が無理そうという人は日中に休み休み登る日帰りプランのほうがいいかもしれません。
富士山登山の初心者ツアーに女一人まとめ
そんなわけで、富士山登山のツアーは初心者の女子一人で参加してもなんとかなります。
ただ、体力は人それぞれなので富士山にいく前にトレーニングをしたり、富士山登山の初心者にも無理のないスケジュールのプランを予約することをおすすめします。
私は「そうだ、富士山に登ろう」と、「そうだ、京都行こう」くらいのノリでツアーに参加してそれでもなんとか登頂成功することができました。
が、それは20代半ばでそこそこ体力があったからできたことで、30代になった今はそれじゃ絶対無理!
「ご利用は計画的に」って心底思います。
富士山の頂上で見る朝日は格別で本当に感動的なので、ぜひしっかり準備して頂上に向かってくださいね!
体力づくりだけでなく富士山では登山にあわせた服装などの準備もかなり大切、こちらもあわせて参考にどうぞ↓
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