箱根駅伝といえば日本のお正月の風物詩ですよね~。
毎年いろんなドラマが生まれるので2日、3日とついついテレビに付きっ切りになってしまう。
そんな私ですが、初めて箱根駅伝を見た時はルールがわからず何でみんなが騒いでいるのかわからない、なんてことも・・・
そこで、知らないとおもしろさが半減する初心者がこれだけは知っておきたい箱根駅伝の5つのルールを簡単にまとめておきますね。
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箱根駅伝の襷のルール
箱根駅伝といえばなんといっても襷(たすき)をつなぐ!
これはもう箱根駅伝を見たことない人でも誰だって知ってるルールですよね。
この襷を次の走者に受けわたすことでレースが進んでいくというルールがあるからこそ駅伝にはいろんなドラマが生まれるわけです。
(実は襷が途切れてもレースは続くんですが・・・それはまた後ほど!)
そんな箱根駅伝のタスキですが受け渡しにもちょっとした決まりがあります。
まず襷を受け渡せるのはコース中にある中継所の決められたエリア内だけです。
中継所には中継線という線が引かれていて、走者は中継線から進行方向に20メートルの間で襷の受け渡しをしないといけません。
なので、もし襷を持って走ってくるランナーが中継線より前で走れなくなっても次のランナーが取りに行くことはできません。
また、襷の受け渡しは手渡しじゃないとダメ。
中継線の手前から投げて渡すのはルール違反になります。
箱根駅伝のルールの繰り上げスタート
で、このタスキが受け渡せるかどうかハラハラさせられるのが復路の中継所。
というのも、箱根駅伝には繰り上げスタートというルールがあるからです。
箱根駅伝のルールには
というルールがあるんです。
つまり先頭の選手が中継所を走り抜けてから20分の間に中継所にたどり着かないと、その中継所から走り出すランナーは襷を受け取ってなくても強制的に出発させられてしまうということ。
駅伝は交通規制をしいて運営しているので繰上げスタートは長時間の通行止めを起こさないための道路事情に配慮したルールなんですね。
で、細かい基準としては
と競技規則にあるので、時間内に中継線に達する必要があります。
文字で書くと
って感じですが、
中継所によっては前走者が走ってくるのが見えてるのに繰上げまでの時間があと10秒!というような本当にハラハラする場面があるんですよ。
そして毎年必ず、あと数メートル!というわずかな距離で襷をつなげないチームがあるんです。
(o´Д⊂)無念
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箱根駅伝のルールの棄権と失格
僅差でタスキがつなげなかった時は本当にあぁ~!!って感じで涙涙です。
タスキが受け渡せないんだから失格か~・・・
と思いきや、実は繰り上げスタートで襷がつながらなかったとしてもそのチームはまだ失格ではないんです。
繰り上げスタートはあくまでも交通事情に配慮したルール。
ということで、襷を持った前の走者がきちんと中継地点まで走りきればチームは失格にならずレースも続きます。
で、最後に繰り上げたタイムを加えて正確な時間を出して順位を決めるということになります。
なので、繰上げスタートで走り始めたランナーが前を走るランナーを追い抜けば襷がつながってなくても順位が逆転することもありえるということ。
もちろん記録も公認になります。
ただ、もし襷を持った前の走者がケガや体調不良で中継地点まで走りきれなかった場合は途中棄権ということになります。
その場合、繰上げスタート以降の選手はオープン参加ということで走ることはできるけど記録は参考記録になってしまうんですね。
( ノω-、)涙
で、箱根駅伝では襷をつなぐという思いが強いので選手はケガや脱水症状を起こしてフラフラになっても走ろうとします。
駅伝では選手の体に監督や関係者が触れた時点で棄権になるので、監督に止められて号泣してる選手がいるものです。
往路で棄権すると「記録なし」、復路で棄権した場合は「往路の記録は公認、復路は記録なし」となります。
ちなみに、襷を受け渡す時に前の走者が次の走者の肩や背中を叩くのは棄権の行為にはあたりません。
箱根駅伝でわかりにくい見た目の順位
こんな感じで箱根駅伝は繰り上げスタートや棄権、失格などが合わさって復路は順位がパッと見ただけではわからなくなります。
さらに箱根駅伝の復路のスタートの仕方にも理由があります。
箱根駅伝は往路と復路の合計タイムで総合優勝が争われます。
箱根駅伝の復路のスタートでは前の日の往路のタイム差が引き継がれます。
なので、往路で1位だったチームは定刻の8時にスタートですが、それ以降のチームは往路でついた差の分の時間をあけて各校バラバラにスタートになるんですね。
ただ、レース全体の時間の問題で1位と10分以上差がついたチームは一斉にスタートします。
なので、見た目ではわずか数秒で競っているように見えるんですが、実際にはそのタイムに往路でついた時間差をプラスする必要があります。
なので、途中で前の選手を抜いてゴールしても繰り上げた分のタイムを足すと順位が変わらないこともあったり。
明らかにトップを走っているチームは見たままの順位ですが、中盤から下位になればなるほど大手町のゴールに着いた順位と実際の順位が違うことがよくあります。
箱根駅伝のシード権のルール
そして、箱根駅伝では優勝以外にももう一つ熾烈な争いが起こります。
真ん中あらりの順位のチームでドキドキするもう一つのドラマがシード権争いです。
箱根駅伝には往路と復路を合わせた総合成績で10位以内に入ったチームがもらえるシード権というルールがあります。
シード権がもらえると次の年も箱根駅伝に出場できる権利がもらえるんですね。
じゃあシード権がなかったらどうなるのか?
シード権がない大学は40校くらいが参加する箱根駅伝の予選会に出場して出場権を勝ち取らないといけないんです。
で、これがものすごく大変。
箱根駅伝の予選会は毎年10月に行われるんですが、そこで勝ち抜くために8月頃から念入りな調整が必要になります。
めでたく箱根駅伝の出場権を獲得したらそこから2ヶ月で箱根駅伝の本番に向けてまた調整が必要。
さらに、学生の駅伝大会は箱根駅伝だけじゃなく、10月の出雲駅伝や11月の全日本大学駅伝もあります。
ちなみに、箱根駅伝は全国中継される有名な大会ですが、実は関東の大学しか出場しないいわばローカルの大会なんですね。
なので全国のチームが参加する他の2つの大会のが学生王者という意味では本命の大会だったりします。
そんな過密なスケジュールなので予選会がなくなるだけで選手の疲労や調整の負担がものすごく減るというわけです。
というわけで、箱根駅伝ではなんとしてでも10位以内に入りたい!と毎年シード権争いはかなり見応えのある展開になります。
ちなみに、箱根駅伝は20校+関東学生連合(学連選抜)で争われるんですが学連選抜チームが10位以内に入った場合、シード権をもらえるのは9校になります。
そのかわり翌年の予選会の箱根駅伝への出場権が1枠増えるという仕組みです。
学連選抜チームは箱根駅伝の予選会に参加して出場権を逃したチームの中から個人成績が優秀な選手が選ばれます。
なので、学連選抜の選手が頑張ってシード権を取れば翌年に自分のチームが箱根駅伝に出場できる可能性が1枠増える!
というわけで、みんな必死で走ります。
知らないと損する箱根駅伝のルールまとめ
こうやってまとめてみると駅伝のルールって初心者には馴染みがないものが多いですよね、私も最初よくわからなかった。
でも、このルールがわかってくると箱根駅伝ならではのハラハラドキドキや手に汗握る展開が楽しめるようになりますよ。
生で応援したい人はこちらも参考にどうぞ↓
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